バリ来日初「ノーコメント」奮投2敗目

 「巨人1-0広島」(5日、東京ド)

 顔を紅潮させ、帰りのバスへ向かった。今季が来日3年目。これまで、どんなに打ち込まれても試合後は報道陣の質問に答えてきた広島・バリントンが、「ノーコメント」と取材を拒否した。7回5安打1失点。好投しながら、打線の援護に恵まれず喫した2つ目の黒星に、悔しさを抑えられなかった。

 巨人のエース内海と投手戦を演じた。初回を三者凡退スタート。三回は無死二塁とされたが無失点で切り抜けた。その後もテンポ良く低めに制球。持ち味を発揮し、スコアボードに0を並べた。

 試合前には巨人OB・松井氏の引退セレモニーや、同氏と長嶋氏の国民栄誉賞表彰式が行われた。いつもと違う雰囲気にも「上手に(試合に)入れたし、いい投球ができた」と山内投手コーチ。背番号42は自分を見失うことなく、右腕を振った。

 七回、ロペスに左中間席へ先制ソロを浴びた。これが決勝点となったが、野村監督は「試合をつくってくれた。責められない」と助っ人右腕をかばった。

 この日を楽しみにしていた。ロイヤルズ時代の10年、松井氏(当時エンゼルス)と対戦。2打数無安打に抑えた。長嶋氏についても「知っている」という。両氏を迎えた記念試合だっただけに、勝利を手にしたかった。

 これで今季は7試合に登板して2勝(2敗)止まりながら、防御率は2・09と抜群の安定感を誇る。あとは白星がついてくれば、何も言うことはない。

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