マエケン初黒星 守乱に泣き5回で降板
「広島3‐7DeNA」(7日、マツダ)
開幕から無傷の3連勝中だった広島・前田健が、5回3安打4失点(自責1)で今季初黒星。エースでもチームの連敗を止めることはできなかった。
初回は三者連続三振と好スタート。この回を無失点で終え、08年にマークした自己最多の23回連続無失点記録を24回に更新した。
しかし二回、先頭のブランコに四球を与え、崩れた。続く中村紀に中前打を浴びるなど無死満塁のピンチを招くと、菊池の3つの適時失策で3点を奪われた。「ミスはあったけど、その前に満塁にしたことが良くなかった。カバーしてあげられなかった」。不運な失点にも言い訳は一切せず「先頭打者に四球OKという野球はない」。制球が定まらずブランコに四球を与えた自分を責めた。
四回、再び四球をきっかけに1失点。五回、打撃が巡って来た場面で代打を送られマウンドを降りた。「思ったところに投げられなかった。五回で降板も仕方がない」。ふがいない投球に唇をかみ締めた。
右腕の張りで出場選手登録抹消からの復帰登板となった1日の阪神戦(甲子園)は、7回4安打無失点と好投した。この試合は中5日での登板。それでも「体は大丈夫」。右腕は問題視しなかった。
「悪い流れを止めたかった。次はもっと長いイニングを投げないと」。その言葉に大黒柱としてのプライドがにじむ。次こそエースとしての責務を果たす。