堂林カベ突き破れ!野村監督が直接指導

 広島・堂林翔太内野手(21)が9日、マツダスタジアムで行われた指名練習に参加。通常メニュー終了後、野村謙二郎監督(46)によるマンツーマン指導のもと、居残り特打を行った。今季は34試合を終え、打率・217、13打点、1本塁打。ここ5試合でも18打数3安打と空回りしている。悩めるプリンスは黙々とバットを振り続け、不振脱出へ向けて糸口を探した。

 迷いを振り切るように、堂林は黙々とバットを振った。野村監督によるマンツー特訓。打撃投手を務めた指揮官の球をフルスイングした。続いてロングティー。約40分間、昨シーズン中も繰り返された居残り特打で、不振脱出への光を探した。

 開幕から34試合を終えて打率・217、13打点、1本塁打。ここ5試合は18打数3安打とバットは湿りっぱなしだ。こだわりを持つ得点圏打率も・200と低迷が続く。

 一因はフォームが固まっていないこと。「体の開きが早いし、トップの位置が決まっていない。変化球が頭にあり過ぎて、真っすぐが来てもバットが下から出る」と苦悩する胸中を明かした。

 昨季は球団ワースト記録となる150三振を喫した。今季はその数を2桁台に減らすことを目標の1つとする。しかし9日時点でリーグ2位タイの33個。144試合に換算すれば140個ペースと、なかなか悪循環から抜け出せない。

 さらに、持ち味の思い切りの良さも発揮できていない。新井打撃コーチはフルスイングで14本塁打を放った昨季と比較し「打席で左膝を折り過ぎて小さくまとまっている」と分析した。

 寮に帰れば、試合のテレビ中継を録画したビデオを見て、自身の打撃をチェック。さらに鏡の前で毎日素振りをするなど、フォーム確立のために試行錯誤する。

 「去年は守備に目をつむってもらった。今年は打撃に目をつむってもらったらだめ」と危機感を募らせた。野村監督は「もう少し頑張ってくれないと。何かが悪いから結果が出ていない。本人はわかっていると思う」。2年連続で開幕から起用し続けるプリンスにゲキを飛ばした。

 10日からは交流戦前最後のセ・リーグカードとなる中日戦だ。「体は万全。疲れていない」と力を込めた背番号7。若い堂林が目の前の壁を突き破り、爆発すれば、チームに勢いが出る。攻撃力も確実に上がる。指揮官の大きな期待を込めた熱血指導だった。

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