野村鯉あ~迷走最下位…根性見せて!

 「広島3-5中日」(11日、マツダ)

 野村鯉が1カ月ぶりに最下位に転落した。広島は中日を上回る10安打を放ちながら、あと1本が出ずに2連敗を喫し、今季ワーストの借金7。拙攻の打線に加え、セットアッパーの今村猛投手(22)が八回に2点を失う誤算もあった。得点不足の打線に、不安定なリリーフ陣。決定的な打開策もない状態だけに、今後も苦しい戦いが続きそうだ。

 ヒットは出た。チャンスは作った。しかし勝てない。迷走するチームに、野村監督もただ首をかしげるしかなかった。「打ってはいるけど、あと1本が出ない。二、三塁や満塁で1点ずつしか取れず、残塁のヤマになった」。同じ失敗を繰り返す打線を敗因に挙げた。

 打線は活発だった。五回、六回といずれも3連打をマーク。七回には先頭の石原が中前打で出塁し、八回も無死一、三塁の好機を作った。だが、終わってみれば得点は計3点。指揮官は「追いかける展開で、連打で反応してくれたが続かない。いいところまで行くという試合は続いているんだが…」と嘆いた。

 あと1本が出ない苦しさは、チーム全体が感じている。新井打撃コーチは「(チャンスで)力を入れすぎて、強く打ち返そうとし過ぎている。もっとリラックスして、結果を出すためにどうすればいいか、練習でもやっている。広瀬のように楽な感じで打っているのを(他の選手に)見て欲しい」と力説した。

 ストレスがたまる展開で、投手陣も悪循環にはまっている。リリーフ陣の中心である今村が、またもや不安定な投球を披露した。1点をリードされた八回に1死走者なしから登板し、ルナにいきなり三塁打。さらに和田、平田に連続適時打を浴びて2失点。結果的にダメ押し点となった。

 今季は開幕戦から何度もリリーフに失敗している今村。WBCの影響も否定できないが、山内投手コーチは「彼が出る時は得点を与えてはいけない。今日もルナ、和田、平田への投球が高かった。コントロールの意識を高く持って欲しい。反省してもらいたいね」と厳しい口調だった。

 借金は7まで膨れあがり、4月11日以来の最下位に転落した。「順位うんぬんよりも、自分たちの野球をして勝つことが大事」と必死に前を向いた野村監督。泥沼から脱出するためにも、まずは自分たちの野球を取り戻す。

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