ルイスお目覚め2号ソロ!暑いの歓迎
「交流戦、広島2-0ソフトバンク」(15日、マツダ)
久しぶりに味わう感触が、その手に残った。「打った瞬間、良い手応えがあった」。今季2号は、4月28日の中日戦(マツダ)以来。広島・ルイスは、鯉党の歓声を背中いっぱいに浴びながら、ゆっくりとダイヤモンドを一周した。
1‐0の二回無死。寺原の2球目、真ん中137キロのチェンジアップを振り抜いた。ど真ん中に甘く入ってきた絶好球。「あまり見たことがない投手。ストライクはとにかく打ちにいこうと思っていた」。その積極性が、弾丸ライナーでの右中間席へのソロにつながった。
この試合前まで、打率は・239。開幕から安定して結果を残してきたとは言えない。左投手が先発の試合では、スタメンを外されることも増えている。
試合前の特打に復調の活路を求めた。球団関係者は「彼は見えないところで練習している」と明かす。この日の打撃練習で「下半身でしっかりとタイミングがとれた。無理に振らなくても、力強いライナーが飛ぶようになった」。日々の努力が、柵越えを生んだ。
温暖な米国・ミシシッピ州出身。この日は18時を過ぎても気温は20度を超えていた。「暑くなった方が自分は動きやすい。コンスタントに(良い状態を)続けていきたい」。交流戦を連勝スタートで飾った野村鯉。助っ人の言葉が、頼もしい。