丸スタメン復帰「うっぷんを晴らす」
左ふくらはぎ痛で先発回避が続いている広島・丸佳浩外野手(24)が、22日の西武戦(西武ドーム)でスタメン復帰することが21日、濃厚になった。西武ドームで行われた練習では打撃、守備、ダッシュなど、故障後初のフルメニューをこなし回復を確認した。3連敗中のカープに、打率・315の頼れるヒットマンが帰ってくる。
ドクターストップがようやく解除された。丸がアップから守備、打撃練習と、10日ぶりにフルメニューに復帰。最後は外野や三塁ベンチ前で一人黙々とダッシュを繰り返した。
守備、走塁とも、もう問題はない。野村監督は「(先発で)いけると聞いている」とキッパリ。22日の西武戦でのスタメン復帰が濃厚だ。
患部の回復を入念に確認した丸本人も、出撃準備はOKだ。「まあ、ぼちぼちですかね。そこ(故障前の状態)まではいかないですけど。(先発は)いけと言われればいけると思う」と言い切った。
11日の中日戦(マツダ)、本塁で捕手と交錯した際に左ふくらはぎを痛めた。翌12日の同戦ではド根性で代打満塁弾を放ったが、満足に走れる状態ではなかった。
練習でもフリー打撃以外は別メニュー。守備、走塁ができず、役割は代打専任だった。「考えても仕方がない。やれることをやるしかない」。焦る気持ちを抑え、朝、夕とマツダスタジアムにある酸素カプセルを利用して回復に努めた。
「先発で出られるようになった時に取り戻すというか、うっぷんを晴らす気持ちでいけたら」。悔しさを試合で晴らすことを思い描き、治療を続ける日々だった。
ベンチでももどかしい思いだった。丸不在の中、チームは4連勝したが、その後3連敗を喫して5位。「自分が出る、出ないではなく、チームが負けるのは悔しい。一つでも勝利に貢献していきたい」と、自らのバットで赤ヘルを再浮上させるのが使命だ。
打率・315はリーグ5位タイで、出塁率・430はチームトップ。15盗塁はリーグトップに立つ。
「打撃はいい感じできているので大丈夫」と久々の先発にも不安はない。攻撃のキーマンとなる24歳が、赤ヘルの得点力不足を解消する。