広島ニック 1年1カ月ぶり本塁打
「西武‐広島」(23日、西武ド)
広島のニックが今季1号となる2ランを放った。昨年5月25日のオリックス戦(ほっと神戸)以来となる一発で、リードを広げた。
4‐2の八回、先頭の岩本が右翼への二塁打。続く6番・指名打者のニックが、左翼席へ2ランをたたき込んだ。「やっと打てるボールが来た。ホームランで追加点が取れたのがよかった」と話した。
来日2年目のニックは昨季は4番を任されるなど中心打者としてプレーした。しかし6月11日のオリックス戦(三次)で、走塁で左膝を痛め、靱帯損傷と内側半月板損傷という重傷。選手生命すら危ぶまれた。
昨季は故障以降はプレーできず、今季も開幕からファームで調整を続けていた。まだ守備には不安があるため、指名打者での出場。それでもこの一発で、力はさび付いていないことを証明した。
昨季、ニックの故障を受けて球団が獲得したのがエルドレッドだった。そのエルドレッドは現在、右手小指骨折で戦列を離れている。代わってニックが再び、チームの力になる。