バリ遠い白星…7試合連続勝てず
「交流戦、広島1-2楽天」(25日、マツダ)
3勝目が遠い‐。バリントンが8回4安打1失点と好投したが、打線の援護に恵まれず白星を手にすることはできなかった。四回まで無安打投球。五回、先頭のマギーに初安打となる中前打を浴びたが、続く島内の送りバントを素早く二塁へ送球。封殺し、ピンチの芽をつみ取った。
失点は0‐0で迎えた七回1死、マギーに浴びた左越えソロのみ。初球、130キロの真ん中低めの直球を左翼席後方のコンコースに運ばれた。石原は一発を警戒し、外角を要求。逆球となったところを確実に捉えられた。「彼の好きなところに投げてしまった」と、痛恨の1球を悔やんだ。
それでもテンポよく投げ込み、試合をつくった助っ人右腕を責めることはできない。野村監督も「なかなか勝てないが、先発として言うことはない。あとは打線とのかみ合いだけ」と気遣った。
4月10日のDeNA戦(横浜)で2勝目を挙げて以降、7試合白星がない。その中で試合を壊したのは1試合だけと、安定感は抜群なのだが…。
これで防御率は1・91となった。「自分の中でいい投球ができている。今は勝ちはついてこないけど、この投球を1年間続けていけば成績はついてくる」。助っ人は自分に言い聞かせるように、言葉を紡いだ。