マエケン“振る”宣言「打つのは楽しみ」
広島・前田健太投手(25)が28日、打席でのフルスイングを継続することを誓った。今季開幕から腰や背中に違和感を覚えていたという右腕。山内投手コーチは患部を案じ、フルスイング禁止を伝えたが、本人は今後も投打に100%全力を尽くすスタイルにこだわり続ける。
前田健は5勝目を挙げた26日の楽天戦(マツダ)で、試合中盤に何度も腰と背中を触るしぐさをみせた。山内コーチはその試合後、「(登板時は患部に)テーピングをしている」と明かした。今季は右肩の張りで一度、出場登録を抹消。チームにとってエースが再離脱するような事態は、絶対に避けなくてはならない。
どうすれば体への負担を減らせるか。同コーチは打席に目を付けた。チームの勝利のため、常に全力でバットを振る右腕にあえて、「振り過ぎないようと言った」と“フルスイング禁止”を伝えた。
だがマエケンはそうした気遣いを受け止めた上で、「打つのは楽しみにしているんで。これからも思い切りいきます」と力を込めた。27日の全体練習には不参加だったが、この日はキャッチボールやダッシュなど通常メニューを消化。「(患部は)大丈夫です」と笑顔をみせ、次回登板は問題なしをアピールした。
4月13日の中日戦(ナゴヤ)では右翼線突破の適時打三塁打を放つなど、バットでも勝利に貢献した背番号18。投げて、そして打って。今後も勝利のために投打で魅せる。