マエケン本気で狙う!交流戦V宣言
広島・前田健太投手(25)が30日、逆転で交流戦初優勝を奪い取ることを宣言した。現在の交流戦順位は、首位楽天に1・5差の5位。十分に交流戦優勝を狙える位置につけているが、エースは「(優勝を)狙わないといけない」とチームを鼓舞した。この日は先発予定の6月1日ソフトバンク戦(ヤフオク)に向け、マツダスタジアムで調整。自らの力で白星を加算し、初優勝へ弾みをつける。
31日から交流戦の後半戦が開始される。前半戦を終え、野村鯉は苦手の交流戦を11戦6勝5敗の5位で折り返した。ちなみに昨年の交流戦前半戦は12戦4勝7敗1分け。数字上でも明らかに今季はいい状態で戦えている。前田健も手応えを感じているようで「(優勝を)狙えるのならば狙わないといけない」と、力強く言い切った。
05年から始まった交流戦は、今年で9年目。もちろん広島は優勝した経験はなく、どちらかといえば下位に低迷していた。一昨年には開幕から好発進し、リーグ2位で交流戦を迎えたが、6勝16敗2分けで交流戦順位は最下位の12位。この大失速がシーズン最後まで響いた。
その経験があるだけに、交流戦の戦いは大事だ。身を持って交流戦の悪夢を体験した前田健は「交流戦をうまく乗り切れば勢いに乗っていけるし、優勝すればすごい自信になると思う。(優勝)できれば最高ですね」と、真剣な表情で切実に訴えた。
優勝を宣言するからには投手陣の中心であるエースとして、自分が登板する試合は負けられない。交流戦後半戦の最初の登板は6月1日のソフトバンク戦。マツダスタジアムで行われた5月14日には7回1失点に抑え、白星を挙げたが、「その時はDHがなかったし、DHがあると打線も変わる」と気の緩みは全くない。
しかも個人的には、あと2回2/3で通算1000投球回に到達する。「達成が早いか遅いかは分からないけど、初めての連盟表彰なので、通過点だけどうれしい」。ただ楽天の田中が昨年6月29日にすでに達成しているだけに、「同級生で達成してる投手もいるので、特別早いわけでもないから」と満足はしていない。
前回26日の楽天戦での登板中に背中や腰に違和感を覚えたが、「いい時もあれば悪い時もある。今年に限ったことではない。今までうまくやってきているし」と問題ないことをアピール。マエケンが先頭を切り、悲願の交流戦初優勝へ導く。