マエケン2度目抹消!今後は状態を見て

 「交流戦、ソフトバンク10-1広島」(1日、ヤフオク)

 緊急事態発生だ。広島・前田健太投手(25)が右脇腹痛を訴え、初回途中で降板。自己最短となる1/3回6失点(自責5)で負傷交代した。2日に出場選手登録を抹消されることも決まった。今季は右肩の張りを訴え一度、抹消されており、6月上旬に早くも2度目の離脱となる。野村鯉に最も避けたかった不測の事態が襲いかかった。

 左翼席から悲鳴にも似た声が上がった。絶対的エース前田健の降板を告げるアナウンス。摂津との投手戦を期待していた鯉党は耳を疑った。初回、犠飛と連打で失点を重ね、最後は柳田に6点目となる右越え3ランを浴びた。山内投手コーチと共にベンチに下がった前田健は、再びマウンドに上がることはなかった。

 1死しか奪えず降板。08年8月31日の中日戦(ナゴド)での2回5失点を超える、自己最短の1/3回でのKOとなった。

 エースの異変は試合開始直後から明らかだった。投球の合間に腰や背中の辺りを気にするしぐさを何度もみせていた。「どっかが痛いです。試合前のブルペンから?そうですね」と前田健。野村監督は「(右)脇腹。朝、起きたら痛いと言っていた」と説明した。続けて「(登板前に)変に悪かったら、早めに言ってくれと伝えていた。無理をしてもいけない。本人どうこうじゃなく、僕の判断で降ろしました」と経緯を説明した。

 5勝目を挙げた5月26日の楽天戦(マツダ)で、腰や背中を何度も気にするしぐさをみせていた前田健。山内投手コーチはその試合後、「(今季は登板時に患部に)テーピングをしている」と明かしていた。同コーチはこの日、「突発的なものではない。どこかが張ったり緩んだりしている。全体的に体のバランスが崩れている」と、今回の右脇腹痛はこの違和感が影響していることを示唆した。

 2日に出場選手登録の抹消も決定。野口チーフトレーナーは「病院に行くかどうかも含め、現時点では何とも言えない。明日以降の状態を見て決める」と話した。今季は4月下旬に右肩の張りで一度、抹消されており、2度目の離脱となる。

 指揮官は「無理をして同じようにダメになったらこまる。1回飛ばせば済むこと。最短10日で(再昇格してほしい)と伝えた」と軽症を強調し、再起を願った。エースの離脱はチームにとって最悪の事態。早期復帰を願うしかない。

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