広島・前田健太投手（２５）が４日、「マツダオールスターゲーム２０１３」（７月１９～２２日）に２年連続ファン投票で出場することを誓った。４日時点でのセ・リーグ先発投手部門で、阪神・藤浪に次ぐ２位と好位置につける。今や球界のエースとして押しも押されもせぬ存在となった背番号１８が、トップを奪い返す意気込みだ。

　一流選手のみが集う夢舞台。球宴はいつの時代も特別だ。ファン投票で出場できれば、選手の喜びは倍増する。前田健は「監督推薦での出場はうれしいが、ファン投票（１位での出場）は選手としてうれしいこと」と力を込めた。

　２年ぶりに出場した昨季を「楽しい雰囲気だったし、いろいろな人と話ができた」と振り返った。プレッシャーから解放され純粋に野球を楽しめるお祭り舞台は、他球団の選手から何かを吸収できる場でもある。

　目下のライバルは、４日時点で約２４００票差でトップを走る阪神・藤浪だ。高卒新人ながら先発ローテ入りし、４勝を挙げている右腕。マエケンは実力、人気とも球界を代表する投手として、ルーキーに負けるわけにはいかない。

　ファンの支持を得るには、マウンドでの勇姿を見せることが不可欠。２日に右脇腹痛で今季２度目の出場選手登録抹消となったが、状態は日々上向いているという。

　この日は大野練習場で約２時間、ウエートトレやストレッチなど軽めのメニューを消化。時折、笑顔も見せた。「最短（１０日）で戻るために抹消した。だいぶよくなっている」。５日以降も３軍でリハビリし、１２日・楽天戦での復帰を視野に調整を進める。

　ファン投票の締め切りは１６日。エースが復帰登板の快投でトップに躍り出る。