バリど根性!腰強打も執念の5回1失点
「交流戦、広島4-1ロッテ」(6日、尾道)
広島・バリントンが負傷しながらも、あふれる闘志でチームに喝を入れた。0‐1の五回1死、岡田の投前に転がるセーフティバントを捕球すると、前のめりに倒れ込み、一塁へダイビングトス。間一髪、アウトにした。
右腰付近を強打し、ユニホームの右半身は泥だらけ。治療のためいったんベンチに引き揚げたが、観客の拍手の中、戻ってくると続投。続く川本を三ゴロに仕留め、この回を投げ切った。
だが代償は大きかった。「右の骨盤の後ろの筋肉を打った。悪いところに着地した。そのイニングは抑えられたけど、無理と思った」と続投を断念。その裏2死一、二塁、代打を送られ、5回2安打1失点で降板した。
五回に味方が追い付き、自身の黒星こそ消えたが、遠い3勝目。4月10日・DeNA戦(横浜)で2勝目を挙げて以来、約2カ月、9試合も勝利から見放されている。
それでも、バリントンは「(チームは)いい勝ち方ができた。次に向かってやっていくだけ」と連敗脱出に納得顔。野村監督は「バリのファイトあるプレー」と、勝利への執念を称賛した。
患部の状況に関し「打撲みたいな感じ」と野村監督。野口チーフトレーナーは「股関節をぶつけた。あしたにならないと分からない」と説明し、次回登板は今後の状態次第で不透明だ。本人は「痛み、張りがあるけど2~3日、様子を見れば引くと思う」と普通に歩きながら帰りのバスへ乗り込んだ。軽症であることを願うばかりだ。