会沢プロ2号!3年ぶり一発出た
「交流戦、楽天4-5広島」(13日、K宮城)
持ち前のパワーを発揮した。3点を追う三回だ。広島・会沢が、則本の146キロ直球をフルスイング。完璧に捉えた打球はグングンと加速し、バックスクリーン右横の観客席で大きく跳ねた。反撃の狼煙(のろし)を上げる豪快な一発だった。
1軍では久しぶりの感触だった。10年9月5日の阪神戦(マツダ)で放ったプロ1号以来、3年ぶりの本塁打。「真っすぐが速いというのは分かっていたので、それに振り遅れないことを意識して準備していた。一発で仕留められた」と満足そうに振り返った。
出番が少ない中でも、しっかり役目を果たした。今季は石原、倉に続く“第3の捕手”だが、長打力のある右打者として5月に1軍昇格。捕手ではなく、慣れない一塁手としてスタメン出場する時もあった。それでも本職である捕手として出場する機会を待ち、日々練習に励んだ。
この日は中崎との相性を買われ、捕手でスタメン出場した。前回の8日西武戦で好投した中崎だったが、一回に3失点。「初回の(マギーに打たれた)本塁打は悔しい」とうまくリードできなかったことを悔やみ、「その後も中崎が頑張っていたので打ててよかった」と胸をなで下ろした。
捕手として打者として存在をアピールした会沢。さらに上位を目指すうえで、欠かせない戦力であるのは間違いない。