マエケン大谷封じでファン投票1位守る
右脇腹痛で抹消されていた広島・前田健太投手(25)が14日、札幌ドームで2週間ぶり復帰登板となる15日の日本ハム戦へ向け、調整した。球宴ファン投票の中間発表では1位死守ながら、2位の阪神・藤浪晋太郎(19)が肉薄。投票締め切り前の最後の一戦で復活星を飾り、2年連続のファン投票での夢舞台当確を狙う。
清き1票へ北の大地で最後の“お願い”だ。14日ぶりの復帰登板へ向け、前田健は「投げていない投手に投票する気にはならない。ファンの人が不安にならないように」と、復活星で夢舞台への最終アピールを誓った。
球宴ファン投票の先発部門、中間発表では7万5386票を集め1位。だが阪神・藤浪が7万3311票と猛追。前日4908票あった差は2075票差に迫ってきた。
黄金ルーキーとの一騎打ち。ファン選出での出場を希望する右腕は逆転を許すつもりはない。貫禄を見せ付けるためにも、もう1人の注目新人、二刀流の日本ハム・大谷との対決に気合を入れる。
この日、大谷が「日本を代表する投手。勉強になる部分ある」と、話していたと伝え聞いた。「対戦する機会があれば期待に応えたい」と、キッパリ。
10年5月15日の日本ハム戦(マツダ)で投げ合ったダルビッシュは前田健の打席で全球種を投げた。将来、球界を代表する投手になると見込んでの行為だった。
相手は“打者”であり同様にはいかない。ただ「違ったボールというか、自分の持ち味を出したい」とすべてを見せ、封じると意気込んだ。
1日のソフトバンク戦(ヤフオク)で右脇腹痛のため1/3回6失点で降板。2日に今季2度目の抹消となった。「いい投球を取り戻す。大丈夫」チームは5連勝中。「うまく流れに乗せてもらいます」と、エース復活で連勝街道を伸ばす。