野村監督「大谷のセット」機動力で攻略

 広島・野村謙二郎監督(46)が17日、日本ハムの「投手・大谷」を得意の機動力で攻略する考えを明かした。18日の交流戦最終戦で初対戦。150キロ超の剛球を打つのは至難の業だが、「走者が出て、セットポジションになったときに不安になるのを(映像で)見た」とにやり。怪物新人を足で揺さぶり、突破口を見いだす。

 新千歳空港で広島行きの航空機を待つ指揮官は、注目の一戦を心待ちにしていた。「楽しみだね。150キロを連発でしょ。ファンの人たちも楽しみしていると思うしね」。一体どんな球を投げるのか、早く目の前で見たい様子だった。

 調整登板した11日のイースタン・巨人戦など大谷の映像はチェック済み。「速い球にどれだけ対応できるか」と簡単には打てないことは想定している。ただ弱点はある。セットでの投球だ。リーグトップの19盗塁の丸は「セットでドタバタしたイメージ。走者が出て揺さぶれば」と話した。

 チームは今季12球団トップの61盗塁。盗塁だけでなく、積極的にランエンドヒットで走者を動かすのが今季の攻撃だ。野村監督は「この前(15日)マエケンがいいところで(大谷に)打たれたので敵を取りたい」と、何としても大谷を攻略することを誓った。

 18日は本拠地での交流戦最終戦だが、“大谷一色”になる可能性がある。それでも「(大谷に)持って行かれないようにしたい。勝てば交流戦5割だし」と野村監督。大谷を踏み台に、21日からのリーグ戦再開に突入する。

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