広島の新助っ人、キラ・カアイフエ内野手（２９）＝前ダイヤモンドバックス傘下３Ａ＝が２０日のウエスタン・オリックス戦（由宇）で実戦デビューすることが１９日、決まった。野村謙二郎監督（４６）が直々に視察する。

　来日まだ２日ながら、この日もハワイアン大砲はマツダスタジアムの室内練習場でフリー打撃などを精力的に行った。「体調面は非常にいい。昨夜も眠れたし、時差ぼけはしっかり対応できた。あしたの試合が楽しみ」と、力を込めた。

　２週間は実戦から遠ざかるためまずは試合勘を取り戻すことを最優先。ただＦＡになってから故郷のハワイに戻り、打撃練習を続けていた。シーズン中と変わらぬ状態を維持している自信がある。

　「生きた球を見る中で、まずは打席でタイミングと自分の状態をチェックする。もちろん試合だし、安打が出ればいい」と気合をみなぎらせた。

　練習を見守った緒方打撃コーチは「昨日より力強くバットが振れていた。スイングには何の問題もない」と評価した。

　視察する野村監督は「本人は２、３試合出れば（１軍の試合も）大丈夫と言っていたけど、もっと（２軍戦に）出るでしょう。外国人も競争だし、調子のいい選手を使う」と、自らの目で実力を判断するつもりだ。

　エルドレッド、ルイスと争うことになる１軍外国人枠。貧打線の起爆剤と期待されるメジャー１５発の長距離砲は、まずはパワーを指揮官に見せつける。