マエケン絶対CS!秋に喜び二重奏じゃ
広島・前田健太投手(25)が20日、今秋には「ベイビー&絶対CS」の喜び二重奏へ意気込んだ。前日19日に早穂夫人(27)=旧姓・成嶋=が妊娠中で、10月に出産予定であると発表された。21日からリーグ戦が再開され、エースは23日・ヤクルト戦(マツダ)に先発する。新たにパパになる男が球団を初のCS進出に導く。
10月にパパになる前田健は、喜びに満ちあふれた。「子供は好きだし、絶対欲しいと思っていた。うれしい。初めてですからね。まだハッキリとは分からないけど男、女どちらでも。できれば両方、欲しい。1人目はどっちでもいい」と目尻を下げっぱなしだ。
早穂夫人の体調面を考慮し、明かすのは避けていたが体調面も安定し、ようやく公表。「スッキリしました。何人かには話していたけど、やっと言える状態になった。『おめでとう』と言われたしうれしかった」と、晴れやかな表情で話した。
我が子に投げる姿を見せるのが25歳の若きパパの目標になる。「たくさんの先輩を見てきた。子供が(プロ野球選手の)お父さんを尊敬しているのはうらやましいな、と思っていた。辞めた後に言っても分からない。(現役で)やってる姿を見せたい」と、発奮した。
21日からリーグ戦が再開され、広島は借金8ながら3位に付けている。「シーズンが終わるくらいに生まれるし、CSの時期、いい報告が野球でもできればと思う」とキッパリ。最低でも、初のCS進出を果たして、第1子誕生と合わせて一緒に大喜びするつもりだ。
この日はマツダスタジアムでキャッチボールなどを行い調整した。次戦は23日・ヤクルト戦に先発予定。今後、病み上がりも考慮され、前半戦は中6日、日曜日登板で固定される見込みだ。順調なら30日の甲子園・阪神戦では話題の新人、藤浪とも当たる。侍ジャパンのエース格としても、負けられない戦いは続く。
今季は5勝4敗と、ここまで思うように勝ち星は伸びていない。右上腕、右脇腹を痛め2度も登録を抹消された。「まだまだ先は長い。何とか取り返せるように頑張っていきたい」と、勝負はこれからの思いだ。
野村監督はリーグ戦再開に向け「マエケンが投げる時は勝つという意識を持ってやっている。プレッシャーはかかるけど、エースとして頑張ってはねのけてもらいたい」と、前田健中心にさらなる上位進出を描く。
チームと一家の大黒柱が喜び二重奏となる秋に向け、フル回転する。