野村祐、G菅野覚悟!25日に同級生対決
広島・野村祐輔投手(23)が25日の巨人戦(マツダ)に先発することが21日、分かった。同日は巨人のドラフト1位・菅野智之投手(23)=東海大=が先発するとみられ、初めて“同級生対決”が実現する可能性が高い。大学時代は日本代表でチームメートだった2人。1年早くプロ入りした意地を見せつけチームを勝利に導く。21日のヤクルト戦(マツダ)は降雨のため中止となった。
野村が、菅野と初めて同じマウンドで投げ合うことになりそうだ。25日、巨人3連戦の初戦だ。野村は大学時代から熱望していた“同級生対決”に「楽しみです。闘争心を持っていきたい」と、表情を引き締めた。
2人は大学日本代表でチームメート。代表合宿や遠征では同部屋で、現在も互いに連絡を取り合うほど仲が良い。しかし、大学時代は一度も投げ合ったことがない。当時を振り返り「本当に不思議な感じがしますね」と首をかしげた。
菅野は今季、ルーキーながら先発ローテーションの一角を担い、これまでチームトップの7勝をマーク。巨大戦力を誇るG投の中でも、その存在感は際立っている。「意識はします」と野村。同級生の活躍は、大きな刺激となっている。
だからといって、過敏になることはない。「僕の成績が良くなるわけではないので。僕は自分の投球をするだけ」と、自然体を強調した。
前回18日の日本ハム戦は、三回まで5者連続を含む7奪三振の力投をみせていたが、3‐0で迎えた四回に大乱調。プロ初の押し出し四球を与えるなど3失点し、この回で降板した。
20日の練習では、山内投手コーチとその投球内容を話し合った。「1点(を失うこと)を怖がって同点にされてしまった。どうやって9回を組み立てていくのかということを話した」と山内コーチ。野村は「反省点は(自分でも)分かっていた。(気持ちの)整理ができた」と、25日の決戦へ気持ちを新たにした。
今季、野村鯉は巨人と9戦し、1勝7敗1分け。借金6と大きく負け越している。野村はまだ対戦がないが、「チームが上に行くためには倒さなければいけない相手。そういう気持ちで投げたい」と闘志を燃やした。
この日は雨の中、キャッチボールやダッシュで登板へ向け調整を行った背番号19。CS出場を果たすためには、同級生に負けるわけにはいかない。