「マツダオールスターゲーム２０１３」のファン投票最終結果が２４日に発表され、広島からはセ・リーグ最多の３人が選ばれた。前田健太投手（２５）は２４万９５８３票で阪神・藤浪を最後に逆転し、ファン投票１位で球宴出場を決めた。２年連続＆３度目のファン選出はいずれもカープ投手史上初という快挙だ。

　最終中間発表では２位。「今年はスーパースター（藤浪）が入ってきたし無理かな、と。半分あきらめていた」と本人が一番ビックリ。「ファン投票で出られるのはうれしい、ありがたい」と、喜びをかみしめた。

　昨年は第２戦の松山で先発し、３回１安打無失点に抑え、ＭＶＰを獲得した。「今年も狙っていけたらいい。力勝負で１人の走者も出さないようにしたい。シーズンと違い、真っすぐを多めにいく」。昨年以上のパーフェクト投球で、２年連続となるＭＶＰを狙う。

　パ・リーグの１位選出は、同級生のライバルで、ＷＢＣではともに侍を引っ張った楽天・マー君。「シーズンでは投げ合えなかった。オールスターでできればおもしろいし、うれしい」と対戦を望んだ。

　今季は好スタートを切ったが右上腕部、右脇腹を痛めて２度の抹消。５勝４敗と思うように成績は伸びていない。胸を張って夢舞台に立つためにも、ここから反撃するしかない。

　「今の成績では納得できない。オールスターまでにふさわしい成績を残したい。自分の成績が良くなく、チームに迷惑をかけている。悔しい思いがある。取り返したい」と、ファンの清き１票に応える活躍を誓った。