今村2軍降格も…勝ちパターンぶち壊し
「広島4‐6巨人」(25日、マツダ)
勝利を確信していた本拠地鯉党からは悲鳴が上がった。4‐2、2点リードの八回にまさかの悪夢が待っていた。
広島の勝利の方程式、今村から崩壊は始まった。1死から亀井に安打の後、四球。たまらずベンチは左キラー・河内を投入。阿部は空振り三振に斬ったが、小笠原は四球で2死満塁。ここで抑えのミコライオを投入した。
だが誤算。代打・矢野に中前に運ばれる2点適時打で同点。その後、この回2度目の重盗を決められ、村田には右翼線に勝ち越しを許す2点二塁打を浴びた。
一挙4失点の逆転負けで白星を逃し、対巨人の連敗は4まで伸びた。今季対戦は1勝8敗1分けとなり、Gアレルギーは克服できなかった。
防御率3・86と今季は不安定さの続く今村。信じてセットアッパーを託してきたが、もはや手を打つしかない。
「(今村の位置が)日替わりになるのか…。2軍も?こういう投球続けていれば考えないと。あした本人と話します。とりあえず今のところ(八回は)は無理、と伝えます」と野村監督。セットアッパーははく奪し、2軍降格も示唆した。
山内投手コーチは「今年はシュート、フォークが使えない。コントロールできない。下に?考え中です。場所を選ぶか、下に行くか。あした話して考えます。調子を戻すのに最善策を選んでいく」と話した。厳しい立場に立たされた今村は試合後、無言でタクシーに乗り込んだ。