バリやっと勝った!2カ月半ぶり3勝目
「広島3-2巨人」(27日、マツダ)
久しぶりに味わう勝利の喜び。試合終了と同時に、広島・バリントンは笑顔でナインとハイタッチを交わした。「長かったね。とてもうれしい」。7回8安打2失点で、今季3勝目。4月10日のDeNA戦(横浜)以来、約2カ月半ぶりの白星に、胸をなで下ろした。
初回、阿部に先制2ランを浴び、その後も六回まで毎回走者を背負った。「コントロールは今ひとつだった」。それでも「決めなければいけないところで決められた」。六回無死満塁では宮国を捕ゴロ併殺、長野を空振り三振に仕留め、追加点を許さない。
16日の日本ハム戦(札幌ドーム)で古傷の右腰痛が再発した。その後、初の登板だったが「痛みはなかった」と7回を投げ抜いた。山内投手コーチも「気持ちを切らさず投げてくれた」と力投を称えた。
練習日などは球場に自転車で通う。その愛車はかつてカープに在籍し、2年間で26勝を挙げたコルビー・ルイス(現レンジャーズ)が使用していたものだ。24日の練習日には「勝利がたくさん、詰まっている。最近はなかなか(白星を)見つけることができないけど」とジョークを飛ばしていた。久々の勝利には感慨深いものがある。
試合後は会沢と共にお立ち台にも上がり、「やっとここに立つことができた」と白い歯をこぼした。借金生活から巻き返しを狙う野村鯉。3勝目を大きな力に変え、バリントンがこれからもフル回転する。