鯉リリーフ陣またまた崩壊…長い夜に
「中日5-8広島」(2日、豊橋)
不安のリリーフ陣がまたしても崩れた。広島が1点を勝ち越し、迎えた4‐3の七回。2番手・上野は先頭・谷繁に四球を出すと、代打・山崎には死球とピンチを背負う。何とか2死を奪った後、クラークには“左キラー”の河内が投入された。
だが誤算。初球に死球を出し、1球で交代。後を受けた今井はルナに右前に運ばれる適時打。松山の本塁好返球もあり、何とか同点で食い止めたが、毎度毎度、四死球が絡んでの失点だった。
松山のソロで再び勝ち越した後の八回は今井が先頭・和田に同点ソロを被弾。終盤、2度のリードを守り切れなかった。
不調の今村が2軍で再調整中で、ミコライオにつなぐ七、八回をどう抑えるかが課題。野村監督は「後ろの投手。(競った展開で)緊張もあると思う。打たれたくないのは分かるが、四球がもったいない。やってはいけないミス。四球はミス」と再三、四球には苦言。四球から崩れる投手陣に頭を悩ませてきた。
この日は野手・中東に代え、菊地原を昇格させ、投手枠を今季最多の13人に増やし臨んだ。それでも、今村の穴を埋めるのは至難の業だった。
九回はミコライオが抑え延長戦。十回は小野、十一回は菊地原がゼロで耐え切り意地を見せた。ベンチは先発の大竹、武内以外の今季最多タイ8投手をつぎ込んだ。菊地原が6年ぶり白星、久本が7年ぶりのセーブと、激戦を物語る結果だ。十二回に安部の一打で勝利は収めたが、長過ぎる豊橋の夜となった。