マエケン痛恨の一泣…藤浪に負けた
「広島0-4阪神」(7日、マツダ)
広島のエース・前田健が藤浪との投げ合いに敗れた。6回3安打無失点だった新人右腕に対し、マエケンは6回0/3を5安打1失点。鳥谷に浴びた先制&決勝ソロが、5敗目につながった。
0‐0で迎えた六回1死だ。初球、真ん中に入ったスライダーをフルスイングされた。舞い上がった白球は右中間席に着弾。「失投です。鳥谷さんに投げてはいけないボール。悔しい」。今季、開幕から続いていた対阪神の連続無失点は29イニング目でストップ。昨年終盤からは阪神戦31イニングぶりの失点。痛恨の1球を悔やんだ。
降雨のため、試合開始時間が30分遅れた。それでも「早めに教えてもらったので問題はなかった」。先発同士では初めて投げ合う藤浪が無失点投球を続ける中、プロの先輩も力投した。五回までは走者を背負いながらも、要所を締め、得点を与えなかった。
だが、結局は自らが先に失点し、そして喫した黒星。「(藤浪は)結果は0点でいいピッチングをされた。真っすぐに力があった。チャンスらしいチャンスもなかった」。黄金新人を褒めつつ、悔しさをにじませた。
阪神に3タテを食らい、4連敗。とはいえ、CS進出の可能性は十分にある。9日からは3位争いをするDeNA、ヤクルト、中日と9連戦。「チャンスはまだある。僕が投げる試合は全部勝たないといけない」。敗戦の悔しさを押し殺し、エースは自分に強く言い聞かせるように話した。