キラ衝撃デビュー弾!鯉連敗脱出3位!

 「DeNA2‐4広島」(9日、横浜)

 広島の新外国人、キラ・カアイフエ内野手(29)が5番でデビューし、いきなり来日初アーチをたたき込んだ。六回、三嶋の149キロをバックスクリーンに豪快同点ソロ。拙攻続きのチームは息を吹き返し逆転勝利を飾った。期待通りに起爆剤となり、チームの連敗を4でストップ。前半戦最後の9連戦を白星スタートし、3位に浮上した。

 期待通りの起爆剤が赤ヘルを目覚めさせた。キラが助っ人では09年・マクレーン以来のデビュー弾。0‐1の六回、追い込まれながら三嶋の外角149キロを一振り。打った瞬間、文句なしの来日1号を豪快にバックスクリーンにたたき込んだ。

 「甘い球をしっかり、捉えられた。うれしいし、同点になって良かった。(五回まで)得点圏に走者を進めながら、あと1本が出なかったけど、あの本塁打で気持ちが楽になり追加点が入った」と、大きな同点ソロを満足げに振り返った。

 4連敗中、4試合すべて2点以下と貧打は深刻だった。この夜も五回まで6四球をもらいながら拙攻の連続でゼロ行進。まさに鯉打線の息を吹き返させる一発だった。

 キラの一発で同点とした後、石原が勝ち越し犠飛。七回にも梵が2点二塁打を放ち、DeNAを突き放した。野村監督は「キラが流れを変えてくれた。選球眼は良かったし、左投手に対してもしっかり振れた。あしたが楽しみ」と救世主を手放しで褒めちぎった。

 キラ自身も5打席すべて、自らに合格点を付けた。第1、2打席は狙い球以外は手を出さず、ともに四球。本塁打の後の第4打席は左腕相手に三振に倒れ、九回は遊ゴロに終わった。それでも「納得のいく感じで振れた」と好内容を強調した。

 「打てる球を待ち、投手の失投を捉えるのが自分の打撃。甘い球を見逃したのが2、3球あった。まだ1試合。まだ精度を上げていく」と、胸を張った。

 今季は3Aの53試合で打率・313、16本塁打、50打点。「自身を分析すると安定感が強み。自分は試合前に相手投手をしっかりと研究し試合に臨むタイプ」と言う。パワーがもちろん売りながら、38四球を選んだのは、振り回すだけの打者ではないことの証明だ。

 連敗を4でストップし、前半戦ヤマ場の9連戦を白星発進。チームは5日ぶりに3位に浮上した。「きょうは投手の野村のゲームだよ。いいリズムで投げたから反撃につながった」と自らは控えめに野村をたたえたナイスガイ。常夏ハワイ出身の大砲が鯉の夏を熱くしそうだ。

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