キラ様3戦連発!またまた打った球団初
「DeNA3-7広島」(11日、横浜)
広島の新外国人、キラ・カアイフエ内野手(29)が来日初の4番に入り、先制打&2ラン、3ランで6打点と暴れまくった。三回に赤ヘル助っ人史上初となるデビュー戦から3試合連続弾の3号を放つと、四回には4号を連発。3戦で4発10打点と止まらぬキラ様の活躍で2カードぶりに勝ち越した。
驚弾に次ぐ驚弾だ。来日初4番に入ったキラがまたも横浜の空にどでかい花火を打ち上げた。
1‐0の三回無死一塁。須田の2球目、外角シンカーを逃さなかった。打った瞬間、文句なし。バックスクリーン下にズドンとぶち当たった。
9日のデビュー戦で中越えに同点1号ソロ。前夜の右中間席中段への先制2号2ランに続く3号2ランは、赤ヘル助っ人史上初となるデビュー3試合連続弾となった。
「良い追加点になった」と言うが、前夜は3点リードから大逆転負け。援護はまだ足りないとばかりに、ハワイアン大砲は止まらなかった。
3‐0の四回1死一、三塁で打席が回ると左腕・田中に交代。だが「左対左は気にしない」と苦手意識など皆無。2球目、真ん中に入ってきた107キロのカーブを強振すると右翼席最上段の立ち見席まで飛ばしてみせた。連発の4号3ランだ。
初回は2死二塁で初球を引っ張ると、一塁ベースに当たり、右前へ抜けるラッキーな先制打。「ついているよ」。運も味方に初の猛打賞、1人で6打点をたたき出した。
メジャーで一流の日本投手と対戦を重ねた経験が生きる。「ダルビッシュ(レンジャーズ)は球種の多さに驚いた。黒田(ヤンキース)はすべての精度が高かった。対戦成績は良くない」と言うが2人に比べればDeNA投手陣はイージーだ。
マウンドのバリントンはロイヤルズ時代の同僚。来日前から異国での生活、野球について助言をもらった。この日の試合前も「たわいもない話」(バリントン)でリラックス。その“恩人”に勝ち星を贈る援護だった。
3位を争うDeNAを打ちのめしAクラスを死守した。野村監督は「1人でやってくれた。キラ様々」と最敬礼。3試合で4発10打点の大暴れ。12日・ヤクルト戦(神宮)も4番起用は濃厚だ。
初のヒーローインタビューでは「非常に素晴らしいスタートになった。ずっと続くよう願っている」と、キラコールに応えガッツポーズ。最後には「アリガトウゴザイマス」と日本語で締めた。