永川勝が帰ってきた…1軍復帰戦2失点
「ヤクルト8-3広島」(13日、神宮)
1軍のマウンドに背番号20が戻ってきた。広島・永川勝が、2011年10月24日の阪神戦(マツダ)以来628日ぶりとなる今季初登板。五回はミレッジ、バレンティン、畠山のクリーンアップをいずれも中飛で退けたが、六回に5安打を浴び、2点を失った。
「全然、結果を出せなかった。バランスが良くなかった」と悔しさをにじませた永川。復活を期した今年はキャンプ、オープン戦でスライダーを駆使し、開幕1軍切符を手にした。しかし、スライダーの多投で中指のけんしょう炎で一度も登板することなくリハビリ生活を送ってきた。
中指に負担のかからないよう、決め球のフォークとは違い、カウントを稼ぐフォークの習得に努めてきた。2軍戦で14試合に登板してやっとつかんだ1軍の座。「上で結果を出さないと意味がない」。かつての守護神がやっと復活へのスタートラインに立った。