バリ粘り勝ち!6回3失点で5勝目
「ヤクルト4-7広島」(4日、神宮)
CS進出に向けて今季初の中4日で先発した広島・バリントンが、7月11日のDeNA戦(横浜)以来となる勝ち星で5勝目を挙げた。「体の方がゲームに慣れてきている。中4日だろうが5日だろうがやることは一緒。疲れもないし肩の状態もいい」。後半戦3試合目でやっとつかんだ白星に口も滑らかだ。
結果とは裏腹に序盤は苦しんだ。初回から走者を背負い、三回にはバレンティンに2点二塁打を許した。「最初、球がうわずってコントロールしづらかった」と苦しみながら、四回以降はボールを低めに集め、立ち直った。
ただ、五回2死からバレンティンに通算100号のメモリアル弾を浴びてしまった。「スライダーでうまく攻めていたんだが、最後は失投だった」と、カウント3‐2から146キロ直球を左中間スタンド中段まで運ばれた。結局、6回7安打3失点で救援陣にバトンを渡した。
来日3年目で初の開幕投手を務めた今季は、好投しても勝ち星が付かない試合が続いた。それでも「自分の投球はできている」とマウンドを守ってきた。後半戦に入ってからは、先制点をもらいながら失点し、2試合続けてKO。この日も打線の援護で白星が付いた。
「チームとしていい野球ができている。攻撃陣がいいので、ピッチャーとして最少失点に抑えていきたい」とバリントン。初のCS進出にフル回転する覚悟だ。