中村恭寝坊遅刻…次戦結果次第で降格も
広島の中村恭平投手(24)が12日、寝坊で練習に遅刻する“大失態”を犯した。午前11時からマツダスタジアムで先発投手陣による練習が行われたが、15日の阪神戦(京セラ)に先発予定の中村恭は45分の遅刻。首脳陣はあきれた様子で罰金はもちろん、次回登板の結果次第では2軍降格の罰も科される可能性もある。
練習開始から45分後、グラウンドに姿を出したときには、すでに誰もいなかった。最悪の状況を悟った中村恭は炎天下の中、黙々とダッシュを繰り返し、その後は険しい表情でブルペンに向かった。練習後は消え入りそうな声で「もう終わりです」とつぶやき、「次頑張ります」と力なく話すのが精一杯だった。
実は中村恭には“前科”があった。5月27日の全体練習時にも開始時間を1時間間違えて遅刻した。ただこの時は前夜に急きょ練習時間が変更されたため、“おとがめなし”に終わったが、さすが今回は罰金から免れることはできない。
もちろん首脳陣の評価もガタ落ちだ。古沢投手コーチは「プロ意識というか自覚を持たないと。今が本人にとっても大事な時期なのに」と怒り心頭。野村監督も「野球人というよりも社会人としての常識の問題」と切り捨てた。
正念場となる次回の登板は、6回0/3を無失点に抑えた8日に続き、再び阪神が相手になる。“遅刻常習犯”の汚名を返上するためにも、絶対に結果を出さなければならない。