丸だ!値千金の先制13号ソロ
「阪神1‐2広島」(13日、京セラ)
グングン伸びた。悲鳴と歓声が京セラドームの屋根から跳ね返ってきた。初回2死から広島・丸が、メッセンジャーの149キロ直球を一閃。バックスクリーンに飛び込む先制の13号だ。
「速い球に負けないようにいった。あそこを3人で終わると前回の展開のようになり兼ねない。塁に出ようと思っていたけど、結果的にホームランになって良かった」
ルイス、菊池が連続三振。メッセンジャーからサヨナラ犠飛を放った6日の阪神戦(マツダ)も八回まで完璧に封じ込まれ、好投の前田健に勝ち星が付かなかった。その二の舞はごめんとばかりに放った一撃だった。
開幕から好調を維持してきたが、6日からの上位の阪神、巨人6連戦では22打数4安打。9日の巨人戦(マツダ)で2打席連続本塁打を放ったが、その後は14打席無安打だった。3試合ぶりの安打が「マエケンさんに先に点を取って楽に投げさせるのが僕らの仕事ですから」と先制点のプレゼントとなった。
阪神戦初本塁打、京セラドームでは6月2日のオリックス戦以来2本目のアーチ。野村監督は「あそこでのホームランは大きいよ」と背番号63をほめたたえた。