今村セットアッパーに復帰、調子上向き
広島・今村猛投手(22)がセットアッパーに復帰することが19日、決まった。今季は守護神のキャム・ミコライオ投手(29)との“勝利の方程式”として期待されながら、開幕から調子が上がらず6月に2軍降格。再昇格後も不安定な投球が続いたが、ここに来て状態が上がってきたと首脳陣が判断し、本来の形に戻すことを決断した。
CSを目指すためにも、解消したかったセットアッパーの問題。やっと、その場所で投げるべき選手が結果を出した。「(今村)猛は(DeNA戦で)2回続けていい投球ができた。一昨日(17日)は、今年一番、安心して見ていられた」と野村監督。セットアッパー復帰に迷いはなかった。
誰よりも復帰を願っていたのは、その指揮官だった。16日のDeNA戦では九回に2点を奪い、3点リードの展開で、離脱中のミコライオに代わり抑えとして登板。実は1点リードの八回の時点で、山内投手コーチは九回の今村投入を「迷いがあった」という。しかし野村監督は今村投入を独断で決定。それは今村に自信を取り戻して欲しいという“賭け”でもあった。
それに今村が見事に応え、3者凡退に抑えた。翌日の17日も八回の1イニングを3人斬り。「あとは猛、ミコライオにつなぐところをどうやっていくか」と野村監督。今季何度も逆転されていた“魔の八回”。今村がしっかり役割を果たせば、悲願のCSも見えてくる。