カープ今季初の同一カード3連勝ならず
「中日3-1広島」(22日、ナゴド)
広島は中日に逆転負けを喫し、今季初の同一カード3連戦3連勝をまたも逃した。中村恭平投手(24)が初回、四球から崩れ3回降板。今井‐永川勝‐ソコロビッチは四回以降、ゼロ封リレーで反撃を待ったが、打線が応えられなかった。それでもロード9試合、6勝3敗は上々。23日から本拠地に戻り、ヤクルト3連戦で3位固めだ。
何が何でも勝ちたい野村監督の執念リレーだった。先発・中村恭がまたも誤算。先制点をもらった初回2死から四球を出すと、二塁打と四球で満塁とされ、クラークに走者一掃の二塁打を浴び、あっさり逆転を許した。
「2死から凡ミスだよ。最低限、やってもらわないといけない。一方的にならないように代えた」と指揮官。1‐3の三回は3者凡退で封じるなど、立ち直りかけた左腕を3回で見切った。
「僕らは目の前の1試合、1試合を勝ちたい。毎試合勝つためにやっている。きょうはどうしても勝ちたかった」。惜しげもなく“勝ちパターン”の救援陣を投入した。
四回を今井が無失点に抑えると、五回から永川勝が2回無失点で続いた。打線の反撃を信じ、七回からは、ソコロビッチまで繰り出した。
七回1死から和田の投ゴロを素手で捕球するど根性も見せ、2回を6人でピシャリ。「制球もスライダーも良かった。チームが勝てれば一番良かったけどね。広島でまた頑張りたい」と助っ人右腕。次戦へ糧となる5回ゼロ封リレーだった。
最後まで打線は奮起せず、今季初の同一カード3連戦3連勝はまたも逃した。中村恭は「申し訳なかった」と一言。今後の起用に関し、野村監督は「少しでも長いイニングを投げることを期待するけど…」とため息。山内投手コーチは「初回がすべて。考えます」と、2軍降格も含め検討する。
ただ、今回のロード9戦は6勝3敗で終え、3カード連続で勝ち越した。前田健、大竹、野村、バリントンに続く第5の先発が力不足で“3タテ”できないのは課題だが、上々の結果を残した。4位・中日との3位攻防戦で1・5ゲーム差をつけたのも大きい。
23日からは本拠地で最下位・ヤクルト3連戦。地元で仕切り直しかの問いに「そうだね!」と力を込めた指揮官。悲願のCS進出へライバルを突き放し、3位固めといきたい。