中村恭、決死の先発…寝坊以来白星なし
広島の中村恭平投手(24)が26日、“寝坊魔”の汚名を返上する投球を誓った。2週間前には寝坊で練習に遅刻したが、この日マツダスタジアムで行われた投手の指名練習には時間通り参加。ただ遅刻以来、白星がないだけに次の先発予定の29日DeNA戦(マツダ)には決死の覚悟で臨む。
寝坊で45分の大遅刻を犯した12日の指名練習。この日は、その悪夢以来となるマツダでの指名練習だったが、中村恭の姿は練習開始の午前11時前にあった。「前日は眠れなかった」と緊張していたそうで、午前8時に起床。練習開始30分前には球場に到着したという。
無事に時間通り練習メニューをこなしたが、29日にはローテ生き残りを懸けた登板が待っている。遅刻事件以降は、15日阪神戦(京セラ)で4回1失点、22日中日戦(ナゴヤド)で3回3失点と、ともに5回持たずに降板。後がない状況に、「さすがにやばい」と危機感を感じている。
DeNA戦は5月6日以来、今季2度目。前回は5回3失点で黒星を喫した。「あの時はブランコに本塁打を打たれたので、打たれないようにしたい」。今度は警戒心を強め、慎重に対するつもりだ。
CS進出のためにも、これからは一戦も無駄にはできない。中村恭も「足を引っ張らないようにしたい」と全力を尽くす構え。約4カ月間白星がないが、今度こそ目の覚める快投でチームに勝利をもたらす。