今井9・1再現星!勝利ボールは長女に
「阪神1‐2広島」(1日、甲子園)
これでパパとして胸を張って会える。広島・今井が阪神の強力打線を6回1失点に抑え、今季2勝目をマークしたが、ただの勝利ではない。「生まれてから最初の登板だったので負けたくなかった」。6日前に生まれたばかりの愛娘に捧げるメモリアル勝利に頬が緩んだ。
3回8失点でKOされた7月12日のヤクルト戦以来となる先発のマウンド。久しぶりの大役だったが「簡単には打たれないように、走者を出しても粘り強く投げよう」と言い聞かせた。1点リードの五回には2死一、二塁からけん制悪送球でピンチを広げたが、マートンを遊ゴロに抑えて無失点。六回も無死一塁から新井を併殺に打ち取り、先発の役割を果たした。
9月1日は特別な日だ。ちょうど1年前に、甲子園での阪神戦で自身初の完封勝利を飾った。偶然にも同じ日に阪神から白星を挙げたが、「(1年前とは)チーム状況や、僕の状況も違うので」と笑い飛ばした。
これで1人増えた家族にいい報告ができる。8月26日に元タカラヅカの妻・優子さんが広島市内の病院で2998グラムの女の子(第2子)を出産。今回の甲子園への遠征があったため、まだ会っていないそうで、「ボールもプレゼントしかたったし、いいお土産ができた」と声を弾ませた。
今後はローテの一角に入る可能性が高い。「9月は大事な試合が続く。粘り強く投げ、勝利に貢献したい」。CS争いを続ける鯉投手陣に、大きな戦力が加わった。