マエケンCS攻防初戦へ必勝スライド
「広島(中止)中日」(3日、マツダ)
3日の中日戦が雨天中止となり、広島・前田健太投手(25)が4日の同戦にスライド登板する。マエケンは、CS争いを繰り広げる4位・中日との直接対決で、カード初戦を制することを誓った。
要注意選手は長距離砲のクラークだ。中日は同選手が一発を放った試合は6月5日のオリックス戦(ナゴヤD)から15連勝中と不敗神話中。しかし、背番号18はそこに関心を示さなかった。
今季の中日戦は、自身2戦2勝。15回連続無失点中と好相性だ。さらに背番号60には、5打数1安打で本塁打はゼロ。それだけに報道陣からクラークの最近の好調さを聞かされても、「知らないです」と無関心。「前回の対戦(8月20日)のときも調子がよかったと思う」と言いながらも、抑えてきた自負がある。
今季2度目のスライド登板に不安はない。前回4月7日の阪神戦では、7回無失点で今季初勝利を挙げた。この日は雨の中、キャッチボールやダッシュなど普段と変わらない調整。「(スライド登板は)問題ないです」と準備万端を強調した。
直接対決はゲーム差を広げられるチャンス。「2つ(2試合)になったので、これ(初戦)を取れるように頑張りたい」と一気に2連勝へ導く意気込みだ。
24日からの中日3連戦(ナゴヤD)の初戦にも先発する見込みだが、まずは4日に全力を傾ける。悲願のCS進出へ‐。エースの勝利で、野村鯉に弾みをつける。