石原3ランだ5打点も…お立ち台でヤジ

 「ヤクルト3‐9広島」(10日、神宮)

 チームを勝利に導いたのは、石原のバットだった。三回、木村の適時打で勝ち越し、なお一、二塁。この好機で内角の直球にバットを振り抜くと、打球は鯉党で埋まった左翼席へ一直線に飛んでいった。11試合ぶりの6号3ラン。マウンドで苦しむ前田健を勇気づける一発だった。

 先制された直後の同点打も大きかった。前田健がバレンティンに度肝を抜く2ランを浴び、広島のベンチに嫌な空気が流れた。しかしその直後、二回1死二、三塁で同点の2点左前打。嫌な空気を吹き飛ばした。

 自己最多タイとなる1試合5打点は、10年6月7日オリックス戦(福山)以来、3年ぶり3度目だ。ヒーローインタビューでは「みんながつないでくれたチャンスだったので、どんな形でもいいから点を入れたいと思っていた」と、石原らしいまじめなコメント。ただ観客席からは「もっと面白いことを言え」と、厳しいヤジを浴びせられてしまった。

 常に冷静な石原だが、CSへの思いはもちろん強い。「CSには行かないといけない。経験しておかないと分からないし、一回は知っておかないといけない。そのためにも先を見過ぎず、一戦一戦やるしかない」。今年で12年目のベテラン捕手。守備の要としてチームを支えてきた男が、夢の舞台へ向け、これからも打ちまくる。

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