鯉のKE砲さく裂!2人で5戦7発
「ヤクルト6-12広島」(12日、神宮)
広島の両助っ人のバットが止まらない。3番のキラが先制弾を放てば、4番のエルドレッドはダメ押しの一発。今季2度目のアベック弾で、鯉打線を引っ張った。
打線爆発の導火線に火を付けたのはキラだ。一回1死一塁で、右翼席に弾丸ライナーで放り込む先制の13号2ラン。この日は5度目の猛打賞と活躍し、「いいスイングだった。3安打はいい兆しだね」。ロッカー室に戻る途中には本塁打を打ったバットを左翼席付近の子供にプレゼントするほどご機嫌だった。
試合前の打撃練習から試行錯誤している。この日のフリー打撃では、バットに重さ1キロほどあるリングを付けたままスイング。合計約2キロもあるバットだが、しっかり下半身を使い、外野に鋭い打球を連発。この練習法が功を奏したのか、見事に試合で結果が出た。
エルドレッドは自身2度目の3試合連発だ。六回、バックスクリーン左へ11号ソロ。「甘い球をしっかり捉えることができた」と笑顔。2軍降格時には打席内で早く準備することを意識したそうで、「それでボールを見られるようになった」と胸を張った。
最近5試合で2人合わせて計7本塁打。野村監督は「両外国人のそろい踏みは頼もしいね」と手放しで喜んだ。ここに来て調子を上げてきたキラとエルドレッド。この2人の力があれば、CS進出の夢は現実になるはずだ。