バリ自身5連勝 初CSへラストスパート
「広島4‐2巨人」(14日、マツダ)
正念場に来て、助っ人右腕が乗ってきた。広島・バリントンが巨人の強力打線を6回2失点に封じ、自身初の5連勝で今季9勝目。「スライダーがいいところに決まってくれた。真っすぐの制球はばらついたけど、相手のバランスを崩すことはできた」と満足そうに笑った。
序盤はピンチが続いた。一回は2死満塁となったが、ロペスを左飛に抑えて無失点。しかし二回は1死三塁から、投手の杉内に中前適時打を浴びて先制点を許した。それでもキラの逆転弾で気持ちを切り替え、三回からはギアをアップ。六回に村田に被弾したが、それ以外は安定した投球を見せた。
シーズン前半戦は勝てない時期が続いたが、ここにきて白星を量産してきた。8月4日のヤクルト戦から5連勝。これで今季の自身の勝敗を、9勝9敗まで戻した。それでも「5連勝はしているけど自分が納得できるのは前回(7日・DeNA戦)と今回だけ。それ以外は味方打線のおかげ」と慢心するどころか、好調な打線に感謝していた。
残り試合もわずかとなり、チームはラストスパートに入った。バリントンも次回登板は、今季2度目の中4日で19日の阪神戦(マツダ)になる可能性が高い。「来日して今季で3年目だけど、チームがこの時期にこの位置(3位)にいるのは初めて。チーム全員で頑張るしかない」。初のCSへ、最後の力を振り絞る。