堂林、CS?「そりゃ出たい!」
左手骨折で離脱した広島・堂林翔太内野手(22)が20日、CS出場へわずかの望みを持ち、早期の実戦復帰に意気込んだ。すでに廿日市市の大野練習場で、ティー打撃などの打撃練習を再開。「痛みはもうない。これから強度を上げていける」と順調な回復を強調した。
8月20日の中日戦(岐阜)で左手に死球を受け、「左第3中手骨骨折」で加療3~4週間と診断された。自身不在の1カ月間、チームは快進撃し、悲願のCS進出を目前としている。「複雑ですよ。その場に僕がいないわけですから。悔しい思いしかない」と、唇をかむ。
開幕からレギュラーとして出続けたが打率・217、6本塁打、41打点、19失策。完治したからと言って、CS争いの佳境にすぐ復帰できるような数字でないことは自身が一番分かっている。
「10月に復帰するつもりでいたけど、(今季復帰は)1%の確率でしょう。CSも、そりゃ出られるなら出たい。ただ、今はフェニックスに向けて全力でやるだけ。早く試合に出たい」
10月7日から宮崎で行われる若手中心のフェニックス・リーグ。打撃好調ぶりを示せば、12日から開幕するCSファーストSへ、招集の可能性はゼロではないはずだ。
3軍では今季全打席分の映像をスコアラーから入手し、修正に取り組んでいる。「僕の中では、もう来年が始まっていると思っている」。99%は来季を見据える。それでも「1%」を、プリンスの目は捨ててはいない。