広島 逆転竜倒でCS王手!菊池だ丸だ

 「中日3‐5広島」(24日、ナゴド)

 キクマルでCS王手じゃ!広島が3点差をはね返し、中日に逆転勝利した。殊勲は同級生コンビだ。七回、浅尾から丸佳浩外野手(24)が同点三塁打を放ち、菊池涼介内野手(23)が勝ち越し打で続いた。CSクリンチはついに「2」。25日も勝利し一気に初のCS進出を決める。

  竜の誇る鉄腕・浅尾を「キクマル」コンビが打ち砕いた。2‐3の七回、代打・小窪が先頭で三塁打で出たが、石原、代打・広瀬に1本が出ない。2死三塁で、打席には丸。浅尾に追い込まれたが「腹をくくった」。4球目、138キロ外角のフォークに食らい付くと、打球は逆方向に伸びた。左翼手・和田の伸ばしたグラブは届かず、フェンスを直撃。適時三塁打で同点とした。

 続くは菊池だ。「速い真っすぐ一本」と狙いを絞ると2球目、145キロを詰まりながらも中前へ。「いいところに落ちた」という勝ち越し打で、ついに試合をひっくり返した。

 「丸がつないでくれたから、打ちたいと思った。気持ちで打った」。中日戦はこれで15打点目。CS争い佳境の中、最近5試合は打率・333、4打点、1本塁打と乗ってる男は、大一番でも大仕事を果たした。

 一方の丸は前日までに打率が・264まで下降し、不振にあえいでいた。23日の巨人戦は先発落ち。野村監督からは「どうせ打てないんだから、開き直れ」とハッパをかけられた。「監督からも言われ、開き直った。気持ちだけ。久しぶりにいい感じの当たり」。8試合ぶりの適時打だった。

 今季はレギュラーとして開幕からチームを引っ張った2人だ。同級生は育成も含めチーム内最多の9人もいる。昨オフの納会の後、9人が勢ぞろいし、朝まで飲み明かし語り合った。この日11勝を挙げた野村も含め、結束の強い世代が、赤ヘル新時代の原動力だ。

 中日戦は今季12勝目。カード負け越しは9年連続で止めた。CSクリンチナンバーは「2」。25日の中日戦に勝てば、CS進出が決まる。野村監督は「王手?それは分かってる。僕は心の中で『お前らがやるしかないんだ』と思うだけ」と力を込めた。

 菊池は「あすも勝って(中日の)息の根を止める」と気合を入れれば、丸は「食らい付くような戦いができれば」と気を引き締めた。悲願CS、きょう赤ヘルが決める。

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