広島のブライアン・バリントン投手（３３）が、阪神とのＣＳファーストＳ第２戦（１３日）に先発することが４日、濃厚になった。

　助っ人右腕が虎狩りの使命を担う。この日、マツダスタジアムでの全体練習に参加。先発投手の中でただ一人、ブルペン入りした。

　５日のヤクルト戦（マツダ）に先発する前田健以外の投手は、７日のロッテ戦（天福）を皮切りに始まる宮崎フェニックスリーグに参加する。

　登板３日前にブルペン入りするのが慣例の背番号「４２」。さらに古沢投手コーチの「ロッテ戦に投げる？そうやろ」との言葉で７日の先発は確実となった。

　エースのファーストＳ第１戦先発はすでに決定済みだ。助っ人については明言を避けてきた。今季先発ローテを担った野村、大竹よりも先に調整登板することから見ても、７日から中５日となる１３日の第２戦に登板する可能性は高い。

　吉報も飛び込んだ。セの投手部門で９月度の「日本生命月間ＭＶＰ賞」を受賞した。４勝し防御率１・００をマークした９月。１１年４月以来２度目、球団の外国人投手では初めての複数回受賞に「とても光栄。粘って切り抜けたのが大きかった」と目尻を下げた。

　今季の阪神戦は、３試合に登板し１勝するが、防御率４・１１と相性が良いとは言えない。それでも「いい準備はできている」と自信をのぞかせた。３位からの下克上を狙う野村鯉。その一翼を担う構えだ。