前田健2年連続の最優秀防御率確定も…
「広島4‐5ヤクルト」(6日、広島)
広島・前田健太投手が今季最終戦に先発し、6回を9安打5失点(自責4)で降板した。これで今季の最終成績は15勝7敗、防御率2・10。既にヤクルト・小川泰弘投手が16勝を挙げており、最多勝利投手には届かなかったが、2年連続3度目の最優秀防御率のタイトル獲得は確定した。
5日のヤクルト戦が雨天順延でスライド先発となった前田健は開始早々、つかまった。上田、三輪に連打を浴び、自身のけん制悪送球などで1死一、三塁から、ユウイチに中前へ先制適時打を許した。さらに森岡の四球などで2死満塁から、山田に左越えへ手痛い満塁弾を運ばれた。
その後は走者を出しても粘りきって追加点を許さなかったが、やはり、いきなりの5失点が重かった。防御率は試合前の1・96から、2・10に。ただ防御率2位のスタンリッジ(阪神)らが残り試合で前田健を下回ることができないため、2年連続のタイトルが確定した。
前田健は試合後、「(前回登板から中9日で)間隔があきすぎましたね。感覚的にダメでした」と反省の言葉を口にした。最優秀防御率のタイトル獲得にも「獲れたことはうれしいですけど、数字的には喜べないですね」と、自身2年連続の1点台を逃し、悔しさをにじませた。