野村監督、下剋上宣言「必ずマツダに」

 「広島4-5ヤクルト」(6日、マツダ)

 広島の野村謙二郎監督(47)が6日、CSを突破し、日本シリーズ出場を目指すことを鯉党に誓った。今季最終戦となったヤクルト戦後、マツダスタジアムに集まったファンの前でマイクであいさつし、「このマツダスタジアムに必ず帰ってきたい」と宣言。91年以来の日本シリーズ出場へ、阪神、巨人を撃破し、3位からの“下克上”を果たしてみせる。

 もうあのときとは何もかもが違う。マウンド付近に整列した全選手、全コーチ陣を背に、野村監督はマイクの前に立った。勝利のために頑張ってくれた若手、ベテランの選手に感謝の言葉を述べた後、阪神とのCSファーストSへ向け、「後半の勢いそのままに、目いっぱい戦ってきたいと思います」と決意を表明。そして最後に力強く言葉を発した。

 「苦しいときも、つらいときも、声援を送っていただいた、このマツダスタジアムに必ず帰ってきたい、と思います」

 マツダスタジアムに必ず帰ってきたい‐それはすなわち、敵地で阪神、巨人を倒し、マツダスタジアムで日本シリーズをしたいという“下克上宣言”だ。指揮官の言葉に、観客席を真っ赤に染めた鯉党から、大きな拍手と大きな歓声がわき起こった。

 思えば、昨年の本拠地最終戦後のあいさつは、屈辱以外の何物でもなかった。マイクの前で話し始めた途端、「いいかげんにしろ」「責任は取るものや、感じるものじゃない」と罵声を浴びた。それから1年。野村監督はファンからのヤジも糧とし、若手とベテランの力が融合した強い鯉軍団をつくり上げた。

 この日の今季最終戦はヤクルトに惜敗したが、今季の野村鯉を象徴する戦いを披露した。5点のビハインドの中、六回に新人の下水流が代打で適時打を放ち、七回には丸が適時三塁打。若鯉が奮起し、1点差まで詰め寄った。投手陣では八回からベテランの横山が力投し、最後まで緊迫感のある試合を演出した。

 就任4年目でつかんだ日本一へのチャンス。野村監督は「9月のしびれた戦いを乗り越えた、その勢いを出せるようにやっていきたい。地元に帰ってこられるように頑張りたい」と静かに語った。12日から始まるCS。まずは甲子園で阪神を、そして東京ドームで巨人を倒し、胸を張って広島に帰ってくる。

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