丸やったぜ初タイトル!盗塁王を獲得
広島の丸佳浩外野手(24)が8日、自身初タイトルとなる盗塁王を獲得した。今季は開幕から打線の軸として活躍し、29盗塁をマーク。「素直にうれしいです。初タイトルだし、自信にしたい」と笑みを浮かべた。
新井打撃コーチの下、今季打撃が開花した。開幕当初は2番や3番を任され、打率を伸ばした。3割を超える高打率をたたき出したことで出塁機会も増え、盗塁数も量産。石井内野守備走塁コーチは「今季は菊池とかチャンスのある選手には走らせたかった。思い切りという意味では丸の方があったということ」と、成長を認めた。
ただ夏場以降は打率の低下とともに、盗塁数も伸び悩んだ。丸は「打撃でいかに塁に出られるか。後半は塁に出る機会が少なかった。1試合で1回の出塁では(盗塁は)難しい」と反省した。
まだ今季は終わっていない。目前に迫ったCSでもその“足”が大きな武器になるのは間違いない。この日のJFE西日本との練習試合でも、四回に二盗を決め、得点につなげた。「CSでもチャンスがあれば狙っていきたい」と、力強く言い切った。
来年はさらなるレベルアップを目指す覚悟だ。今季の盗塁成功率は・659だったが、「成功率は8割くらいで走りたい」ときっぱり。走攻守三拍子そろった万能プレーヤーへ、丸の進化は止まらない。