野村監督、普段着野球で虎撃破じゃ
「セCSファーストS・第1戦、阪神-広島」(12日、甲子園)
広島の野村謙二郎監督(47)は11日、“普段着野球”で阪神とのCSファーストSに臨むことを宣言した。チームは甲子園で全体練習を行い、投内連係やノック、フリー打撃など、“普段”通りのメニューを消化。終始緊張した様子もなく、練習後も「普段通りに行きます」と穏やかな表情を浮かべた。
今季は最後まで厳しい戦いの連続だった。シーズン終盤まで3位争いが続き、負けられない試合を何度も経験。最終的に中日やDeNAを振り切れたのは、自分たちの野球ができたからだ。CSは初の舞台だけに、シーズン中のようにはいかないかもしれないが、「選手はしびれると思うけど、自然にやって欲しい」と願った。
ポイントになる選手を報道陣から問われると、「みんながポイント」と即答した。投手では前田健という大エースがいるが、野手には飛び抜けた選手はいない。それでも「いい出だしができればポンポン行けると思う」と、相手の出ばなをくじく先制攻撃から、全員で一気にたたみかけるつもりだ。
終始リラックスムードを漂わせた野村監督。「打順言おうか?やっぱりやめる。第1戦はマエケン?わからないよ」と、にやりと笑った。指揮官を筆頭に、全選手が普段通りの表情を見せた決戦前日。今から特別なことはできない。これまでやって来た野村鯉の野球を、甲子園で披露するだけだ。