マエケンさあ下克上!「期待に応える」
「セCSファーストS・第1戦、阪神-広島」(12日、甲子園)
広島・前田健太投手(25)が11日、甲子園でCSファーストS第1戦の阪神戦先発へ向け最終調整した。今年、WBCを経験したエースは一発勝負に自信をみせ、「期待に応える」と宣言。CS突破、下克上日本一を成し遂げ、新たな赤ヘルの歴史を刻むことを誓った。
夢に見た初のCSの舞台にも、前田健に気負いはない。いつも通り登板前日の調整を終えると、笑顔で取材に応じた。「(シーズン)開幕前と雰囲気は似てるかな。でも今から144試合と思うとしんどいから(開幕前と雰囲気は)違う」。軽口で周囲を笑わせた。
今季はリーグトップの防御率2・10で15勝を挙げた。中でも阪神戦は4勝1敗、防御率0・40。CSの舞台・甲子園では計16回を無失点と無類の強さを誇る。
“マエケンで初戦必勝”というチームの、鯉党の願いは自覚している。「シーズンと違い1勝、1敗が、かなり左右する。頭(初戦)は大事。期待されてる分、プレッシャーはあるけど、いい結果を残せるように」と力を込めた。
今年3月、WBCで侍ジャパンのエースとして国を背負い、世界を相手に奮投した。「いい緊張感を経験できているので、経験を生かし、自分の力を出したい。あれ(WBC)以上の緊張はない」と、短期決戦に自信を見せた。
自他共に認めるメンタルの強さがある。「期待に応えることしか考えない。どうしようとか、打たれたらとか考えない。子供の時からそうだった。後ろ向きな気持ちになれば打たれる」。重圧を力に変える強さがある。
チームは15年続いたBクラスに終止符を打った。ただ強い時代を知る何人ものOBからは「優勝はいいぞ」と聞かされた。優勝はならなかったが、まだ日本一への道はある。新たなカープの歴史を、ここからつくり上げる気持ちだ。
「このメンバーで十何年も続いたものを今年変えられた。弱いイメージを、負けの歴史を、ここから変えていけたらと思う」。91年のチーム最後の優勝を知る前田智は、今季限りで引退した。「優勝を知る人はこの中にいない。このメンバーでやっていきたい。3位からでも(日本シリーズ)優勝の可能性が残る。ここから優勝したい」。さあ下克上‐。カープ新時代の戦いが幕を開ける。
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