「セＣＳファイナルＳ、巨人‐広島」（１６日開幕、東京ド）

　広島・松山竜平外野手（２８）が１４日、神宮室内球場での指名練習に参加。打撃投手を務めた野村謙二郎監督（４７）を相手に特打を行った。阪神とのＣＳファーストＳでは、２試合に先発し、６打数１安打１打点に終わった。指揮官から指導を受け、ＣＳファイナルでの活躍を誓った。

　約３０分で１２５スイング。「右肩が上がりバットが出なかった」と自己分析した松山は、スイング時に右肩が上がる悪癖の修正を行った。安打は初戦で放った右前適時打のみ。「上を向くな」と助言を受けながら、スムーズにバットを出せるフォームを模索した。

　ファーストＳの結果を受け、身につけたＴシャツの胸には「じいちゃん　オレ終わったゼ」の文字。本拠地でのお立ち台で松山の決め台詞となっている、鹿児島の祖父母へ向けた「じいちゃん、ばあちゃん　オレやったよ」をもじったもので、指揮官の直筆だ。一方、背中には一転「オレ次はやるよ！」。奮起を促す力強い言葉もつづられた。

　１６日の初戦は左腕・内海の先発が濃厚だが、松山は先発起用される見込み。「低めの球を芯でとらえられるようになった。監督の期待に応えたい」。持てる力を発揮し、勝利に貢献する。