大竹悔し~リード守れず同点ソロ被弾
「セCSファイナルS・第1戦、巨人3‐2広島」(16日、東京ド)
広島・大竹はベンチに戻ると、グラブをたたきつけた。2‐1の六回だ。投ゴロ併殺で2死を奪った後、緩んだ靴ひもを直した。だが「こんがらがった」と、1分近く手間取った。
足元を締め直して、迎えた相手は2打席連続三振に仕留めていた坂本。3球目、甘く入ったスライダーをはじき返され、左翼席へ痛恨の同点ソロを浴びた。「間が悪かった」と、リードを守れなかった怒りを自らにぶつけた。
「2死まで行って…。悔しい。あそこまで飛ばされたら…」。6回4安打2失点と試合はつくったが、満足感はゼロだった。
プロ12年目で初のCS舞台。「雰囲気を味わいたい」と話していた。だが「勝ちにつながらず悔しいだけ。申し訳ない気持ち」と最後まで自らを責めた。