前田智、苦境の鯉に「粘り強さぶつけて」
「セCSファイナルS・第2戦、巨人3‐0広島」(17日、東京ド)
今季限りで現役を引退した広島の前田智徳外野手(42)が、CSファイナルSで崖っぷちに立たされた広島にエールを送った。
この日は、3日の引退試合(中日戦・マツダ)後、初めて公の場に登場。スーツ姿でテレビ中継のゲストとしてマイクに向かった。
前田健が三回に寺内に左越え3ランを被弾。打撃陣も菅野を打ち崩せず完封負けを喫した。巨人に1勝のアドバンテージがあるCSファイナルS。2連敗で事実上は0勝3敗と後がなくなった。
数々の逆境を乗り越えてきた前田智。3連敗からの逆襲については「今年は16年ぶりにAクラスに入った。CSを決めてから開き直ってやっている。失うものは何もない。粘り強さをぶつけてほしい」と力を込めた。
自身はこの大舞台に立つ夢はかなわなかった。それでも後輩のプレーする姿に「うれしい。熱いものがある。もう2試合、3試合と頑張ってもらいたい」と巻き返しに期待していた。