野村監督、大瀬良の先発ローテ入り熱望
「プロ野球ドラフト会議」(24日、グランドプリンス新高輪)
広島の野村謙二郎監督(47)は1位指名した大瀬良大地投手(22)=九州共立大=に、早くも先発ローテ入りを熱望した。「投手層が厚くなる。今年は4人の投手が2桁勝利を挙げたが、5人目になってほしい」と声を弾ませた。
今季は前田健が15勝、バリントンが11勝、野村が12勝、大竹も10勝をマークし、87年以来の4投手による2桁勝利が誕生した。ただ、4人に続く先発投手が出てこなかった。前日23日も指揮官は「今年は5番目で(長い)イニングを任せられる投手がいなかった」と振り返っていたが、大瀬良の加入で課題が一つ解消されそうだ。
最も魅力に感じているのは150キロ超の剛速球だ。「高校時代は今村に投げ合って勝ち、大学でさらに進化したと聞いている。マウンドに立って力を発揮してもらいたい。マツダスタジアムで剛速球を見せてもらいたいね」と心待ちにした。
今季は16年ぶりのAクラス入りを果たし、初のCS出場。CSファイナルSでは巨人に敗れ、日本シリーズ進出はならなかった。来季は大瀬良の加入で今季以上の成績を目指せる戦力が整った。「期待してプレッシャーを掛けてはいけないが、期待している」。野村監督は胸を踊らせ、指揮5年目となる来季を見据えた。